糸をほぐす

頭の中のからまった糸をほぐすように、文章を書いています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

『直虎』最終回を見て

またしても、まったくタイムリーじゃない更新になってしまった。すでに2週間も前に最終回は終わっている。 新年の準備にも手をつけないまま、もうすぐ2017年が終わる。 www.nhk.or.jp 直虎はやっぱり、政次の死まで盛り上がり、そこから停滞した感はある。ま…

不倫というものについて

不倫、という単語を今年もよく聞いた。 他人の恋愛なんて自分に関わって来ない限りどうでもいいし、それが不倫だろうがなんだろうがどちらでもいいと思っているのに、やっぱり見てしまう。電車の中の週刊誌の中吊りとか、ネットニュースとか。 なぜ 見てしま…

ひとり旅、非日常と日常の境目

ときどき強烈に、東京を出たい!と思う。 日々の生活について考えなくていい時間が欲しい。非日常に入り込みたい。 そういうときは、たいていひとり旅になる。 「ひとり旅が好き」と、友達2人と飲んでいるときに言ったら「ひとり旅の何が楽しいのかわからな…

『SHERLOCK』東の風が吹く

シャーロックロスでしばらく感想が書けなかったけれど、もうそろそろ書いておこうと思います。 シーズン4の最終エピソード、正直言うとあまり好きではなくて、ユーラスの実験はあまりに子どもっぽいし(最後まで見ればそれが狙いなのかもなと思うけれど)、…

『SHERLOCK』シャーロックとジョンの関係を読む(シーズン2-3)

最終回を目の前にして、このテーマは今さらなんだけれど。 やっぱり書いておこうと思う。 シーズン1でシャーロックとジョンの関係は、お互いに探り探り近づいていく過程だった。 シーズン2では、シャーロックはジョンに対して気持ちを言葉で伝えようとするく…

『SHERLOCK』それぞれの孤独

シャーロックとモリアーティの感じている孤独について考えていた。このドラマは、人の孤独についても描かれていると思う。 シャーロックとモリアーティ、知能の高い彼らにとって世界は退屈。自分を満足させるレベルのものに出会いたいという欲求を抱えている…

妄想と幻想を浮遊する

通勤中の電車の中でふと思った。 妄想と幻想の違いって何だろう。 ウィキペディアで調べてみると、妄想とは その文化において共有されない誤った確信のこと らしい。 ますますわからない。共有されない誤った確信って何だ。 彼は私のことを好きに違いない、…

1人の孤独と誰かといるときの孤独

再放送中のドラマ『SHERLOCK』シーズン2エピソード3を見て、「孤独」というものについて思うことがあったので書いてみます(『SHERLOCK』の考察については、別の日にまとめたいと思います)。 1人でいる孤独は、最初からさびしいとわかっている。一緒に話…

『SHERLOCK』シャーロックとジョンの関係を読む(シーズン1)

このドラマについて今さら私が書くこともない、と前回『SHERLOCK』についての記事で書いたのに、書いてみると好きなものについて書く楽しさを止められなくて、性懲りもなくまた書いている。こんなにも世界中の人たちの興奮と想像力をかきたてるこのドラマっ…

『SHERLOCK』シャーロックとアイリーンの関係を読む

ドラマ『SHERLOCK』についてはもう多くの方が書かれているので、今さら私が書くこともないかとは思っていたのだけれど、NHKのBSプレミアムでの再放送を見ていて、以前に見たのとはちょっと印象が変わったので、やはり書き残しておこうかなと思う。 もともと…

『クイーン・メアリー』の半生(出生からスコットランド女王退位まで)

ドラマ『クイーン・メアリー』より 『クイーン・メアリー』シーズン1の放送が終わって約2か月。続きが気になります。 メアリーロスをうめるために、メアリー・スチュアートの生涯について調べてみた。出生からフランスでの生活、フランソワとの結婚、スコ…

ベスト・アニメ100を見て、好きなアニメを好き勝手に書く

TV

先日、NHKで放送されていた、ベストアニメ100という番組を見た。 10位以内にどんなアニメが入るのかと思ったら、『カードキャプターさくら』以外は知らないという結果(知ってはいるけれど、そう見ていない)。そんなにアニメを見ている方ではないと思うし、…

逃げていく速さに追いつけなかった3月と4月

3月に退職し新しい職場で働き始め、生活の変化にうまくなじむことができず今に至っている。 そんなわけで、ブログもほとんど更新できていないし、本もあまり読めていないし、音楽も聞けていない。毎週見ているドラマはフォイル再放送と直虎くらいか。政次の…

『刑事フォイル 臆病者』

『刑事フォイル 臆病者』の感想を書いています。シーズン1の第2話です。ドラマは現在、NHK BSプレミアムで再放送中です。 原題は「white feather」、「臆病者」と訳されています。「white feather」とは、 (闘鶏の尾の)白い羽⦅戦いに弱いしるしといわれ…

『刑事フォイル 警報解除』

『刑事フォイル 警報解除』の感想を書いています。第5シリーズ第3話(NHK BSプレミアムでは2017年3月5日、3月12日放送分)です。 あらすじ&感想 終戦の祝賀行事の治安維持委員会の中で起こった2つの事件の捜査。事件の引き金となったのは、戦争がきっかけ…

『カルテット』STORY8-最終回

第6回、7回の感想をイギリスに向かう機内と着いてからのホテルで書いたのだけど、帰国してから忙しさにかまけて、その後更新しないまま最終回を迎えてしまった。 真紀さんの過去を知ってみると、これまでの回での真紀さんのセリフも違う意味をもって聞こえて…

『刑事フォイル 壊れた心』

『刑事フォイル 壊れた心』の感想を書いています。第5シリーズ第2話(NHK BSプレミアムでは2月19日、2月26日放送分)です。 あらすじ <前編> 1944年10月。イギリス軍はある貴族の館を接収し、精神を病んだ兵士の診療所にしていた。そこで働…

『カルテット』STORY6、7 「愛してるけど好きじゃない」

第6回は夫婦の気持ちが離れていく過程というしんどい内容で感想を書く気持ちになれなかったのと、あまりに多忙だったのとで、第6回、第7回はまとめて書きます。 それにしても、第5回で4人が自分たちの現実をつきつけられるというしんどさを見せられた後に、…

『刑事フォイル 疑惑の地図』

『刑事フォイル 疑惑の地図』の感想を書いています。第5シリーズ第1話(NHK BSプレミアムでは2017年2月5日、2月12日放送分)です。 3月11日(土)~ 第1シリーズからの再放送が始まるそうです! www9.nhk.or.jp あらすじ <前編> 1944年4月。…

『カルテット』STORY5 夢と現実とプライド

夢に裏切られた経験がある人には、第5話はかなりしんどかったんじゃないかと思う。しんどい話だった。 「あきらめきれない人たち」 成功している人から見れば、もう終わっているのだ。終わっている夢を、あきらめきれない人たち。 真紀さんもすずめちゃんも…

「あなたの人生は、いま何点ですか?」

「LIFE!~人生に捧げるコント~」の「LIFE!ANSWER」というコーナーの話。出演者が天の声からときどき投げられる質問。 → NHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」 自分の今の生活とか、何を優先して生きるべきかとか、目指している場所…

ブログを始めて3カ月経って思うことと、Web世界についての妄想

ここらへんで一度、今思っていることなど書いておこうと思う。 最近はドラマの感想を多く書いている。もともとこのブログを始めたときには、そういう記事を書くつもりはなかったのだけれど、『逃げ恥』がおもしろくて他のブロガーの方たちの感想を読んでいる…

『カルテット』STORY4 連鎖する秘密

第4回は、家森さんの回でした。 家森さん役の高橋一生さんは、前クールのドラマ『プリンセスメゾン』で演じられた伊達さん役が好きだった。呼吸とか、指の先、目線の先まで行き届いた演技で、『カルテット』を見ようと思ったのは高橋一生さんが出るからとい…

『刑事フォイル 戦争の犠牲者』

『刑事フォイル 戦争の犠牲者』の感想を書いています。第4シリーズパート2の2話目(NHK BSプレミアムでは2017年1月22日、1月29日放送分)です。 あらすじ <前編> 1943年3月。フォイルのもとに、かつて親しかった上官の娘が子どもを連れて現れる。…

『カルテット』STORY1、2、3 一筋縄ではいかない大人たち

このドラマについてあちこちで「万人受けする作品ではない、でもおもしろい」と書かれているのを見る。私もそう思う。 松たか子さん(巻真紀)、満島ひかりさん(世吹すずめ)、高橋一生さん(家森諭高)、松田龍平さん(別府司)。この役者さんたちがそろう…

『クイーン・メアリー』 メアリーの義母 希代の悪女カトリーヌ・ド・メディチについて

ドラマ『クイーン・メアリー』に登場するフランス王妃カトリーヌ・ド・メディチ。彼女の悪女ぶりを調べてみました。

『湯を沸かすほどの熱い愛』を見て

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』を見た感想をネタバレなしで書いています。

『刑事フォイル クリスマスの足音』

2018年1月8日(日)から『刑事フォイル』の新シーズンが始まりました。 このドラマは全部で第8シリーズまでありますが、前シーズンの放送が第4シリーズのパート1までというきりの悪いところで終わってしまい、続きが放送されるのを待っていました。 『刑…

「クイーン・メアリー」時代のスコットランドの情勢と宗教

ドラマ『クイーン・メアリー』の時代、メアリーの故郷スコットランドはどんな状態だったのか。ドラマの背景を書いています。

「よかった」と「げんなり」で始まった2017年

あけましておめでとうございます。 このブログも1か月とちょっと続けて、それほど多い数ではないですが、毎日どなたかがのぞいてくれているようです。どのくらいのペースで更新できるかはわかりませんが、とりあえず今年1年はこのブログを続けていきたいと…