ひとり旅、非日常と日常の境目
ときどき強烈に、東京を出たい!と思う。
日々の生活について考えなくていい時間が欲しい。非日常に入り込みたい。
そういうときは、たいていひとり旅になる。
「ひとり旅が好き」と、友達2人と飲んでいるときに言ったら「ひとり旅の何が楽しいのかわからない」と2人に言われてしまった。ひとり旅本もひとり旅らしい人もけっこう見かけるので、意外だった。
ひとりでいるよりも、誰かと感情を共有したいのだという。
感情の共有か、そうかー。そういうものを求めることを忘れていた。
ひとり旅では、孤独と不安を全部ひとりで引き受ける。ひとりでは何もできない自分と、意外にひとりでなんとかできてしまう自分を経験するのが楽しいのかもしれない。
ひとりで暮らして、仕事も何度か変わって、毎日のようにはじめて出会う人がいて、こんな今の生活がもはや旅のような気がすることがある。
生活自体が旅なら、ここは日常であり非日常でもある。その境目はあいまいか、存在しない。この世界でも、なんでも起こるのだ、きっと。楽しいことも不思議なことも恐ろしいことも。ちゃんと見ていこうと思う。
話は変わりますが、このあいだ、ハードディスクに録画が残っていた『逃げ恥』の恋ダンスをなんとなく見てみた。
なつかしいなあ。ちょうど1年前なんだな。あいかわらず、新垣結衣ちゃんの笑顔に癒され、石田ゆり子さんの美しさに見とれる。最近何かにエネルギーを取られて疲れて、ブログも書けていなかったけれど、また書けそうな気がする。
どうして恋ダンスをみつけたかというと、録画したまま見ていなかった映画『パリ、テキサス』を見たときに目についたからだった。
いい映画だった。やはり旅だ。旅に出よう。
★『パリ、テキサス』 (1984年、ヴィム・ヴェンダース監督)
ロードムービーの傑作という評判を裏切らない。
離れても忘れられない思い、それが人と人を引き寄せ、寄り添いあるいはその思いゆえに再び離れていく。
アメリカの乾いた大地をバックに流れるギターの音が印象的。