糸をほぐす

頭の中のからまった糸をほぐすように、文章を書いています。

ベスト・アニメ100を見て、好きなアニメを好き勝手に書く

先日、NHKで放送されていた、ベストアニメ100という番組を見た。

10位以内にどんなアニメが入るのかと思ったら、『カードキャプターさくら』以外は知らないという結果(知ってはいるけれど、そう見ていない)。そんなにアニメを見ている方ではないと思うし、見ているものも偏っているから仕方ないか。

 

私のベストアニメは『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』で、10位以内には入っていると思った(27位だった)。

アニメじゃなくて漫画だったら手塚治虫作品も上位に入ってきたのかもしれない。原作がすごいと、アニメでそれを超えていくのは難しいものなあ。『火の鳥』をアニメで見ても、最初に漫画で読んだときの衝撃を超えなかったもの。『三つ目がとおる』は好きだったけど(でも原作は読んでない)。先に見たのが漫画かアニメかによっても違うだろうし。

小説のドラマ化と違って、漫画のアニメ化はすでにキャラの顔が決まっているので「これは絶対違うよね!」っていうのは少ないように思うけれど、それだけにアニメ製作者にとってはどうやってアニメのよさを出していくかは葛藤があるかもしれない。『MONSTER』は漫画もアニメもよかった。アニメは漫画のイメージをくずしていないし、アクションシーンは漫画にはない迫力があった。特に終盤に出てくるルーエンハイムでのシーンは印象に残ってる。

漫画が先でアニメが後だと、声が全然イメージと違うよ!というときもある。だけれど初めてミッキーマウスの声を聞いたときの衝撃に比べたら、たいしたことはない。

 

子どもの頃、『ミラクルポールの大冒険』と『ニルスのふしぎな旅』を楽しみにしていた。

『ミラクルポール』はたしか、異世界に連れ去られた幼なじみの女の子を男の子が連れ戻しに行く話だった。異世界では血の雨が降って洗濯ものが赤く染まったりとなかなかシュールな場面もあった記憶がある。女の子は異世界でわるものにあちこち連れまわされ、だから男の子は毎回違う町をさまよい女の子を探し歩くという旅ものでもあった。

ニルスのふしぎな旅』は、いたずらがすぎて妖精に魔法をかけられ小人にされてしまったニルスが、ガンの群れとともに旅をしながら成長していく話。小人になったニルスの無力さや、旅の途中の出会いと別れが子どもながらに切なかった。中学のときに読んだラーゲルレーヴの原作もよかった。

基本的に旅ものは好き。『花の子ルンルン』『ドラゴンボール』、『ハガレン』もそうだなあ。

 

ランキングで90位に入っていた『ふしぎの海のナディア』も好きだったな。『エヴァンゲリオン』と同じく庵野秀明監督で、どちらもオープニングの歌と映像のシンクロ率が高い。 

 

残酷な天使のテーゼ

残酷な天使のテーゼ

 『ナディア』では父と娘の関係が描かれ、『エヴァ』では父と息子、大きな事故による生き残りのエレクトラはミサトになり、でもエレクトラの外見はリツコに引き継がれている、なんて思いながら『エヴァ』を見ていた。

私は『エヴァ』より『ナディア』の方が好きだ。NHKの番組内でも出た意見だけれど、『エヴァ』は心がえぐられるもの。人に見せたくない心の暗い部分をこれでもかと見せられるのは、疲れてるときには非常にしんどい。

ちなみに私は綾波レイ派。

 

大人になってからだと『鉄腕バーディーDECODE』。ゆうきまさみさんの漫画をアニメ化したもの。宇宙連邦警察のアルタ人バーディーと地球人の高校生ツトムが主人公のSF。捜査のため地球に来たバーディーは、たまたまその場にいたツトムに誤って致命傷を負わせてしまい、ツトムの体を修復するまでの間、ツトムの意識をバーディーの体に移し、二心同体(バーディーとツトムの意識がバーディーの肉体に宿った状態)で生活する。

第2期『鉄腕バーディーDECODE:02』はさらによかった。バーディーの出生も明かされ、1期よりダークで重いエピソードが多かった。それとやさしいタッチの絵のわりにグロいシーンも多かった気がする。放送が夜の遅い時間だったので、もともと大人向けに作られたのでしょうね。第2期を見なければ、記憶に残るアニメにはならなかったと思う。

 

最近だと、現在第6期の放送中でランキング36位の『夏目友人帳』。子どもの頃に両親を亡くし、妖怪が見えることで親戚からもクラスメイトからも嘘つきと呼ばれてまわりになじめなかった夏目が、自分を引き取ってくれた親切な遠い親戚の元で高校生活を過ごす。すでに亡くなった夏目の祖母レイコも強い妖力の持ち主で、妖怪と勝負して負かしてその妖怪の本当の名を手に入れ、友人帳と呼ばれるものにそれを書きつけていた。本当の名を呼ぶことでその妖怪に意のままに動かすことができるため、多くの妖怪の本当の名が書かれた友人帳は、それを持つ者に力を与える危険なものでもある。夏目は、友人帳に書かれた本当の名を妖怪たちに返し、妖怪たちを自由にしようとする。

田舎の風景とか、なんてことない学生生活とか、ほわーんとした雰囲気のアニメ。 長く続くと途中でなんとなく感じが変わっていくアニメもあるけれど、『夏目』はブレないので安心して見られる。

そしてなんといっても、かわいいニャンコ先生が大妖怪斑になったときのギャップがたまらない。全くタイプの違う声を1人の声優さんが演じられているのも驚きで、これは漫画をアニメ化したときのよさ、なんだろうな。

 

アニメの映画なら、『時をかける少女』。何度見てもいいよなあ。

ジブリだと断然『紅の豚』。こちらも何度見てもいい。海と空にかこまれて暮らし、自分の能力だけで食い扶持を稼ぐ、ってロマンだわ。1ばんいいのは悪人が1人も出てこないこと。 

 

好き勝手に好きなアニメを書いてみた。楽しい。他にも見ていたアニメはたくさんあるけど(クリィミーマミとかルパンとかFateとか)、きりがないのでこの辺で。『ハガレン』について書くとそれだけで字数がうまってしまうので、今回は書かない。

これから見るなら、『銀河鉄道999』かな。

 

銀河鉄道999 [Blu-ray]

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 子どもの頃は絵が怖くて見なかったんだけれど、大きくなってから再放送をちらっと見たらおもしろそうだったから。