糸をほぐす

頭の中のからまった糸をほぐすように、文章を書いています。

2018年5月のはじめのひとりごと

いつのまにか、連休最終日となってしまった。連休前には、「来たれ!本とワインの日々よ!」とか思っていたのに、たいして本も読まず、ただひたすら休息した。

2月に前の記事を投稿して以来、新しく記事を書きかけてはほったらかしを繰り返し、公開できない中途半端な記事が残っている(『アンナチュラル』も最終回まで書きたかったんですが)。

人が読むかもしれない文章を書くというのは、日常生活の中で、ちょっと違うエネルギーがいる。ストレスがかかり続ける仕事や人間関係でぐったりしたとき、少しでも余裕をつくるために何かを削ろうとしたら、ブログを書くことは高い順位で削られる。というより、そもそも文章を組み立てるエネルギーが残されていないかも。

5月か。ホールケーキでいうと、すでに4分の1を食べ終わったところ。早い。

 

今年は冬季オリンピックがあった。平昌五輪。もうだいぶ前のことのような気がする。

平昌という文字、今のところはまだ、ピョンチャンと読める人は多いのかな。だけれどしばらく経てば、きっと読めない人が多くなる。

オリンピックでは、女子カーリングの試合をほとんど見た。

おもしろいと思ったのは、途中で相手にわざと点を取らせるとか、点が取れるときでも取らないとかいった、最後に勝つために途中の得点を見送るという作戦。カーリングに親しんだ人にはあたりまえなのかもしれないけれど、「常に勝つことがいいこと」という考え方の方が刷り込まれている私にとっては新鮮だった。

駆け引きの要素が大きく作用する競技だからかもしれないけれど、こういう考え方って哲学的な感じだ。カーリングに親しんでいる人は、生き方も違ってくるんじゃないだろうか。

 

1~3月期のドラマは、『賭けグルイ』を楽しみに見ていた。高校内で行われるギャンブルの成績で、校内の序列が決まるとか、そんなことないだろう!と突っ込みどこの多いストーリーではあるけど、その分フィクションとして楽しめた。主人公の蛇喰夢子を演じる浜辺美波さんが、動じない謎の美少女役にすごくはまっていた。無類のギャンブル好きの夢子が下品に見えないのは、浜辺さんがもともと持っている雰囲気なんだろうな。

続編を楽しみにしてしています。

 

今放送中のドラマでは、 『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』かな。学校で起こるさまざまな問題に、弁護士(スクールロイヤー)が法律で対処する。といっても堅いストーリーではなく、神木隆之介さん演じる弁護士の田口のイイ感じの小者ぶりがコメディ感を出してる。あの役が神木さんじゃなかったら、全然違うものになるんだろうな。校内で起こるさまざまな問題に、どういう解決策を出していくのかも見もの。

 

3月の後半には、初の海外ひとり旅に行ってきた。

ひとつだけこわいことがあった。

夜、何かの音に目が覚めて起きた。目覚ましのアラームをかけ間違えたかと確認するけれど、違う。部屋を見まわして音の原因を探して、ふと、ドアのチャイムが鳴っていると気づく。時計を見ると深夜1時過ぎ。

ドアの外の誰かはチャイムをしつこく鳴らし続け、ときどきドアノブをガチャガチャと動かしている。鍵がかかっているのはわかっているけれど、やっぱりこわい。ドアの向こうに「部屋間違ってますよ」と声をかけようかと思ったけれど、こちらは女ひとり。なめられると余計にこわいので、黙っていることにした。

しばらくすると音がやんで、いなくなったようだった。

再びベッドに入る。 

 うとうとしかけたとき、またチャイムが鳴り始めた。

「戻ってきたか」

でも声はかけられない。もう眠くて朦朧としているし、早く安心して寝たいので、とりあえずフロントに電話をかけることにした。

ベッドサイドにある電話の受話器を取って耳にあてたけれど、無音。聞こえるはずのツーという音が聞こえない。コンセントを確認すると、つながっている。

電話がつながらない→電気系統がやられている。これはもしかすると、ドアの外にいるのは生身の人間じゃなくて、幽霊なんじゃないか。どうしよう。

ドアの外の誰かは、その後もしばらくチャイムを鳴らし続けたけれど、10数分後にようやく諦めたらしく、部屋は静かになった。ほっとした。生身の人間だったか幽霊だったかはわからない。

ちなみに、あとから気づいたけれど、部屋にはもう1つ電話があって、そちらはちゃんと通じた。

 

そんな2018年の前半でした。

 前にマツコ・デラックスさんが「TVで何かを話したり、文章を書いたりしてるけど、40年くらいで積み重ねてきたことなんて、あっというまに使い果たしてしまう」というようなことをおっしゃっていた。

私にとってブログを書くことも、自分の中のものを使い果たしていくことなのかもしれない。でもその自分を見てみたい気もする。

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