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糸をほぐす

頭の中のからまった糸をほぐすように、文章を書いています。

『カルテット』STORY6、7 「愛してるけど好きじゃない」

第6回は夫婦の気持ちが離れていく過程というしんどい内容で感想を書く気持ちになれなかったのと、あまりに多忙だったのとで、第6回、第7回はまとめて書きます。

それにしても、第5回で4人が自分たちの現実をつきつけられるというしんどさを見せられた後に、第6回もまたしんどかった。

 

「愛してるけど、好きじゃない」 

多分、親やきょうだいに対するのと同じような気持ちのことだろう。大切に思っているし、元気で楽しく過ごしていてほしい、でもいつも一緒にいたいわけじゃない。それでも一緒にはいられるんだけど、幹生は真紀さんを好きでいたかった。

2人でパエリアを作ったときに、幹生がくれた詩集をなべ敷きがわりに真紀さんがテーブルに置いたときには、さすがにどうかと思ったけど、真紀さんからしたら、ありのままの自分を幹生が受け入れてくれているという安心感からなんだろう。

あの歌を思い出したのは私だけでしょうか。

「ありのままの姿見せるのよ

ありのままの自分になるの」


幹生の好きな映画を2人で見るシーンがあった。
「この人悪い人?」
真紀さんが映画を見ながら幹生に尋ねる。
幹生はグレーの象徴のような人だ。いい人なんだけど、ある日妻を残して失踪した。いい人なんだけど、お金がなくてコンビニ強盗をした。
過去の真紀さんは、白黒つけたがる人だったのかもしれない。幹生の失踪が、真紀さんの生き方をグレーに変えていったんだろうか。

相手の気持ちが離れてしまったと知るのはつらい。でも、好きでいたいと思いながらも、好きでいられなくなっていくのもつらい。

 

そして第7回。
真紀さんは幹生と再会し、2人で東京へ向かう。

真紀さんをタクシーで追うすずめちゃんは、コンビニで真紀さんを見つける。
「行かないで」
私たちも家族のはずでしょ。同じシャンプー使ってるし、頭から同じ匂いしてるし。以前真紀さんはそう言ってすずめちゃんのことを家族だと受け入れてくれた。でもすずめちゃんの言葉は真紀さんには届かない。
すずめちゃんは、真紀さんに 隠してたことがあると伝えて、やっと真紀さんと対等な関係になれたのに。このシーンから、すずめちゃんは真紀さんにタメ口で話している。
真紀さんはまたもすずめちゃんに呪いの言葉を吐く。
「抱かれたいの」
それはすずめちゃんにはできないことで、すずめちゃんは真紀さんを引き留められなくなってしまう。

楽器を演奏するする人にとって、楽器はモノではなくて、自分の感情を表現でもの。ずっと1人で生きてきたすずめちゃんにとっては、チェロはもう1人の自分。すずめちゃんの弾くチェロの音を聞いた家森さんはもちろん、すずめちゃんの機嫌が悪いことはわかってしまう。

 

幹生が帰っできた東京のマンションでは、幹生の脱け殻だった靴下は真紀さんによって片付けられる。
「脱ぎっぱなしで」
と。多分真紀さんはこれが言いたかったんだと思う。幹生に再会する前の真紀さんは、そこからまた2人の関係を再生できると思っていたのかもしれない。
幹生とおでんを食べながら、真紀さんはカルテットの話をする。幹生はこういう真紀さんと一緒にいたかったんじゃないか。でも2人でいたら、好きなことをして、バイオリンを弾く生活はできない。
2人は離婚届を出す。

 

離婚した真紀さんの「マキさん」問題再び。
誰かの環境が変わるときに一緒にいられて、そういう時間を積み重ねて、人と人は近くなっていくんだろうね。

 

クドカンさんは、独特の存在感がある。演技をしてるんだけど、やっぱりクドカンさんなんだなあ。 

 

 

今、海外にいます。日本を発つ前に録画で見た『カルテット』を思い出しながら書いたけれど、記憶違いの部分もあるかと思うので、日本に帰ったら記憶あやふやで書いた部分を確認して、多少修正するかも。